お知らせ

2015年12月9日

今年も森と海の再生交流事業で植林活動をしました!!

11月28日に福岡市早良区大字曲渕で漁業者と市民ボランティア等、総勢176名で植林活動をしました!!

なぜ漁業者が木を植えるのだろう?

実は、植林と漁業には大きな関係があるのです。
植林をすることによって森林がつくられます。
森林の中で堆積した落葉・落枝をバクテリアなどの微生物やミミズなどの土壌生物が代謝し、分解して腐葉土ができます。腐葉土にしみ込んだ水には代謝によってできた窒素、リン、鉄成分等が含まれます。
森林に降った雨水は、蓄えられる中で腐葉土からしみ出た栄養分により魚介類の餌となるプランクトンや海藻類を育てる豊かな水となり、徐々に河川に流れ込んだり、伏流水となって海に流れ込みます。つまり、豊かな森林があることで栄養分に富んだ水が安定的に海に供給され豊かな漁場を育み、持続可能な漁業を行うことができるのです。

漁場環境にとって森林の保全が大変重要であることから、平成15年に福岡市漁業協同組合青壮年部は植林活動を始めました。平成18年度には、漁業者、林業関係者や市民ボランティア団体等が共働で行う植林活動(広葉樹の植樹)事業へと発展し今に至ります。今年は、広葉樹のヤマザクラ、コナラ、クヌギ、ヤマモミジ1,000本を植樹し、これまでに、約2,200人に参加していただき、16,950本の植林を行っています。

平成19年度、20年度に植林したものはここまで大きくなっています。

山の木が増え、土の中の栄養が海に届き、豊かな海の恵みが再生するようにこれからも植林活動を続けます。

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