■ケンサキイカ(方言:ヤリイカ)
[主な漁法]
釣、2そうごち網
[主な漁期]
周年
[漁獲の多い漁港]
西浦、唐泊、玄界島、小呂島、鐘崎、船越、地島、芦屋、柏原、福吉
イカ釣は夜釣りだけでしたが、10年ほど前、樽流し(たて延縄)漁法が開発されて、夏以外の時期の昼間でも獲れるようになりました。
タコの足が8本というのは知られていますが、イカが10本なのはご存知ですか?
刺身・てんぷらなどで美味しく、福岡では活づくりも身近に楽しめるようになりました。
■コウイカ(方言:イカ)
[主な漁法]
かご、さし網
[主な漁期]
3月~5月
[漁獲の多い漁港]
西浦、藍島、船越、相島、津屋崎、野北、福吉、柏原、脇浦、平松
コウイカ類は天然柴を取り付けたかごで漁獲されます。
コウイカ、カミナリイカ、やや小型のシリヤケイカの3種類が獲れています。
これらはいずれも石灰質の堅い甲を持つのでコウイカと呼ばれます。
身が厚く、刺身に向きますが、焼物・煮物などにしても美味です。
■アオリイカ(方言:ミズイカ)
[主な漁法]
定置網、さし網
[主な漁期]
4月~7月
[漁獲の多い漁港]
志賀島、奈多、脇田、津屋崎、神湊、大島、地島、野北、船越、福吉
どの種類のイカでも体色を変えますが、このイカは特にそれが激しい種類です。
しかし、他のコウイカ類より透き通っていて、ミズイカとも呼ばれています。
ミズイカひきと呼ぶ釣でも漁獲されます。
やはり身が厚く刺身・焼物などすべて美味しく、イカの仲間では高級品です。
■マダコ(方言:タコ)
[主な漁法]
たこつぼ、かご
[主な漁期]
4月~9月、11月、12月
[漁獲の多い漁港]
玄界島、弘、伊崎、大島、平松、脇田、地島、脇浦、相島、姫島
イカと同様体色を変え外敵から身を隠したり、スミをはいたりします。
マダコの他、テナガタコや小型のイイダコなども獲れます。
漁業者は岩間に身を潜める習性を利用してたこつぼなどを使って獲っています。
ゆでて刺身・酢のもの・寿司だねなど、また洋風にマリネなどにします。